
洗面所が散らかる原因と「収納アップ」の基本
洗面所は家の中でも「短時間で複数の作業が集中する場所」です。手洗い、歯みがき、洗顔、化粧、ドライヤー、洗濯、掃除まで同じ空間で行うため、物の種類が多く、置きっぱなしになりやすいのが特徴です。収納を増やすリフォームを成功させるには、まず散らかる原因を分解して、何をどこにしまうかを決めることが大切です。
よくある原因は、(1) 物の「定位置」がない、(2) しまう場所が遠い・高い・使いにくい、(3) 家族ごとの物が混ざる、(4) 洗剤やタオルなど消耗品のストック量が多い、の4つです。収納を増やすだけでなく、出し入れの動線を短くし、見える場所と隠す場所を分けると、毎日の片付けが自然に続きます。
最初にやることは「全部をしまう」ではありません。洗面所に必要な物を次の3グループに分けます。
・毎日使う物(歯ブラシ、洗顔、ドライヤーなど)
・週1〜月数回の物(掃除用品、ヘアアイロン、ストック)
・来客や季節で使う物(予備タオル、夏冬のケア用品)
この分類ができると、収納計画が一気に具体的になります。
収納量を増やすリフォームアイデア
収納アップといっても、ただ棚を増やすだけでは使いづらくなることがあります。洗面所の広さや間取りに合わせて、立体的に「上・横・下」を活用するのがコツです。ここでは、初心者でもイメージしやすい代表的な方法を整理します。
洗面台の「ミラー裏収納」と「引き出し化」で取り出しやすく
収納を増やすなら、まず見直したいのが洗面台です。ミラー裏収納は歯ブラシや整髪料、化粧品など細かい物をまとめられ、見た目もすっきりします。さらに、洗面台下が開き扉だと奥が使いにくいので、引き出しタイプにすると収納効率が上がります。引き出しは「上段=小物」「中段=ボトル類」「下段=ストック」のように役割分担しやすく、家族も片付けやすいです。ポイントは、引き出しの高さと仕切り。背の高いボトルが入る段を確保し、細かい物はケースで区切ると迷子が減ります。
洗濯機まわりに「隙間収納」と「可動棚」を作る
洗面所は洗濯機が置かれることが多く、ここが散らかりポイントになりやすいです。洗剤、柔軟剤、漂白剤、ネット、ハンガー、掃除用品などが集まるからです。おすすめは洗濯機の横や上に、幅に合わせた隙間収納や可動棚を設置すること。可動棚なら、持ち物が変わっても高さを調整でき、無駄が出にくいです。よく使う洗剤は取り出しやすい位置、ストックは上段、掃除用品は下段と分けると動線が整います。棚をオープンにする場合は、同じ形のボックスで揃えると生活感が出にくく、見た目も整います。
壁を使って「吊るす収納」を取り入れる
床に置く物が増えるほど掃除が面倒になり、散らかりやすくなります。壁面を使うと、限られたスペースでも収納を増やせます。たとえばタオルバーの位置を見直して、タオル棚と一体にする、洗濯ネットをフックで吊るす、ドライヤーをホルダーで壁付けにするなど。小物はマグネットやフックを活用すると、取り出しやすく戻しやすい仕組みが作れます。注意点は「吊るしすぎない」こと。数が増えると逆にごちゃつくので、よく使う物だけを厳選し、吊るす物の種類を絞るのが成功のコツです。
使いやすい収納配置にするための考え方
収納は増やしても、配置が合っていないと結局出しっぱなしになります。洗面所では「朝の混雑」「濡れた手」「片手作業」が起こりやすいので、出し入れのしやすさを優先すると失敗しにくいです。ここからは、収納の置き方を決めるための考え方を紹介します。
家族別・用途別にゾーンを分ける
散らかる一番の原因は、家族の物が混ざることです。対策はゾーン分け。例えばミラー裏は「家族別の棚」を作り、引き出しの一角も「各自のケース」を割り当てます。洗濯関連は「洗剤ゾーン」「ネットゾーン」「掃除ゾーン」と用途別に分けます。ゾーン分けすると、誰が見ても戻す場所が分かり、片付けの負担が減ります。子どもがいる家庭なら、子ども用ゾーンは手の届く高さにして、戻しやすさを優先すると習慣化しやすいです。
よく使う物は「一歩も動かず取れる」位置へ
洗面所は忙しい時間帯に使うため、動線が長いと物が出しっぱなしになります。よく使う物は、洗面台の正面か、手を伸ばせば届く範囲に配置します。例として、歯みがきセットはミラー裏の下段、洗顔や化粧水は同じく下段、ドライヤーは洗面台下の上段か壁付け、タオルは手を拭く位置の近くに、という具合です。逆に、ストックや季節物は上段や奥でも問題ありません。優先順位を付けるだけで、収納が自然に機能します。
「濡れる場所」と「乾いた場所」を分ける
洗面所の収納で意外と大事なのが湿気対策です。水はねしやすい洗面台近くには、濡れても拭ける物、ボトル類、掃除しやすい素材を置きます。紙類(予備のペーパー、コットン、箱ティッシュ)や電化製品の予備は、できるだけ乾いた場所へ。収納材も、通気が取れる構造や、扉付きでホコリを防げるタイプなど、目的に合わせると長持ちします。湿気がこもりやすいなら、換気扇の運転時間を見直すだけでも効果があります。
収納アップを成功させるチェックリスト
最後に、洗面所リフォームで収納を増やすときに、初心者でも抜け漏れを防げるチェックリストをまとめます。リフォームは「完成したら終わり」ではなく、日常で使って初めて評価が決まります。事前に確認しておくと、後悔が減ります。
持ち物の量を把握する
まずは洗面所に置いている物をざっくり数えます。特にストック系は、家庭によって量が大きく違います。洗剤・柔軟剤・漂白剤、タオル、シャンプーなどの予備、掃除用品、化粧品、ヘアケア用品、電動歯ブラシの替えなど。量が分かれば、必要な棚数や引き出し容量が決めやすくなります。
収納の優先順位を決める
次に、収納で叶えたいことを3つに絞ります。例として、(1) 洗面台の上を何も置かない、(2) 洗濯用品を一か所にまとめる、(3) 家族別に分ける、など。優先順位があると、予算やスペースに限りがあってもブレにくいです。
使うシーンを想像して位置を決める
朝の身支度、夜の入浴後、洗濯を回すとき、掃除をするとき、それぞれの動きを想像して「取る→使う→戻す」が一連でできるかを確認します。特に、片手で開けられる引き出し、濡れた手でも扱いやすい取っ手、しゃがまず取れる高さなど、使いやすさの差が毎日のストレスを左右します。
仕上げは「ケースとラベル」で迷いをなくす
収納を増やしただけでは整いません。最後はケースで仕切り、必要ならラベルで「戻す場所」を固定します。見た目を揃えたいなら、同じ素材や色のボックスを使うとまとまりが出ます。家族が多いほど、この一手間で散らかりにくさが変わります。
